【パキラ】室内でもグングン育つ!パキラにとって心地よい日当たりと置き場所のヒント

アイキャッチ パキラ

お部屋にひとつあるだけで、空間をパッと明るく、みずみずしい癒やしの空間に変えてくれる観葉植物。 なかでも、手を広げたような形のツヤツヤした葉っぱと、編み込まれたユニークな幹が特徴の「パキラ」は、インテリアの主役として昔から大人気の植物です。

お店やSNSで見かけるおしゃれなパキラを見て、「我が家にもお迎えして、まったり育ててみようかな」と購入される方も多いのではないでしょうか。パキラは非常に生命力が強く、初心者向けとして紹介されることが多い植物です。

しかし、そんなタフなパキラでも、「お部屋に飾ってしばらく経ったら、なぜか葉っぱが黄色くなってポロポロ落ちてしまった……」「買ったときは元気だったのに、気づけば元気がなくなってヒョロヒョロに……」と悲しいトラブルに直面してしまう初心者さんが後を絶ちません。

実は、パキラが元気に育つか、それとも枯れてしまうかの最大の分かれ道は、水やりや肥料の技術ではなく、「お部屋のどこに置くか(日当たりと置き場所)」にあります。

パキラが「ここは居心地が良いなぁ」と喜ぶ特等席さえ見つけてあげれば、あとは驚くほど手がかからず、室内でもグングン元気に育ってくれるのです。今回は、パキラの健康を守るための日当たりと置き場所のヒントを、まったり分かりやすく解説します!

ヒント①:パキラが大好きなのは「レースのカーテン越しの優しい光」

パキラをお部屋にお迎えしたとき、まず最初に考えてあげたいのが「日当たり」の加減です。 パキラはもともと中南米の熱帯地域原産の植物なので、お日様の光が大好き。光がよく当たる場所ほど、新芽が次々と顔を出し、太くがっしりとした健康的な株に育ちます。

だからといって、「太陽が大好きなら、ベランダや窓際で直射日光をガンガンに当ててあげよう!」と考えるのはちょっと待ってくださいね。実はこれが、パキラを痛めてしまう最初の罠なのです。

パキラの葉っぱは意外とデリケート。特にガラス窓越しであっても、夏の強い直射日光や西日が長時間当たり続けると、葉っぱが耐えきれずに白や茶色に変色してしまう「葉焼け(はやけ)」という火傷のような現象を起こしてしまいます。一度葉焼けしてしまった葉は、残念ながら元の綺麗な緑色には戻りません。

パキラにとってお部屋の中で一番心地よい日当たりは、「レースのカーテン越しの柔らかい光」が届く場所です。

具体的には、南向きや東向きの窓辺から、少しだけ内側に入ったリビングのような場所がベスト。直接強い光は当たらないけれど、新聞の文字がストレスなく読めるくらいの明るさがあれば十分です。木漏れ日を浴びるような優しい光の中に置いてあげることで、パキラは葉焼けすることなく、生き生きとした鮮やかな緑の葉を広げてくれますよ。

ヒント②:日陰でも耐えられる?「耐陰性(たいいんせい)」と時々のお日様ご褒美

お部屋のレイアウトによっては、「どうしても光が入らない暗めの部屋にパキラを飾りたいな」ということもありますよね。 パキラには、薄暗い場所でもある程度耐えることができる「耐陰性(たいいんせい)」という素晴らしい能力が備わっています。そのため、窓から少し離れた部屋の奥まった場所や、照明だけの空間であっても、すぐには枯れずに健気に耐えてくれます。

ただし、ここで知っておいてほしいのは、耐陰性とはあくまで「日陰でもなんとか耐えられる」という意味であり、「日陰が好き」というわけではないということです。

光がほとんど当たらない場所にパキラをずっと置き去りにしてしまうと、パキラは「少しでもお日様に近づきたい!」と必死になり、茎が細くヒョロヒョロと無駄に長く伸びてしまいます。これを「徒長(とちょう)」と呼びます。徒長したパキラは全体のバランスが崩れて見た目が格好悪くなるだけでなく、株全体の体力が落ちてしまい、病気や虫に弱いデリケートな体になってしまうのです。

もし、日当たりの悪い場所にパキラを置く場合は、お世話の中に「時々のお日様ご褒美タイム」を取り入れてあげましょう。

たとえば、1週間のうち週末の2〜3日だけは、日中の数時間、レースのカーテン越しの明るい窓辺にプランターをまったり移動させて、日光浴をさせてあげるのです。これだけで、パキラはエネルギーをしっかりとチャージすることができ、日陰の部屋に戻っても健康を維持しやすくなります。「今週も暗い場所で頑張ってくれたから、今日はお日様をたっぷり浴びさせてあげようね」と、のんびり声をかけながら移動させてあげる時間も、室内園芸の優しい癒やしのひとときになります。

ヒント③:エアコンの風は絶対にNG!パキラを乾燥の罠から守る配置ルール

室内で観葉植物を育てる上で、日当たりと同じくらい気をつけなければいけない天敵、それが「エアコンの風」です。

夏場や冬場、お部屋を快適な温度に保ってくれるエアコンですが、その吹き出し口から出る乾いた温風や冷風が、パキラの体に直接当たってしまう場所は絶対に避けなければなりません。

パキラの葉っぱにエアコンの風がダイレクトに当たり続けると、葉に含まれている水分が急激に奪われ、あっという間にカサカサに乾燥してしまいます。水分を失った葉は、ふちの方から茶色く枯れてきたり、最悪の場合は株全体が危険を感じて、まだ青い葉を一気にポロポロと落として丸坊主になってしまうこともあるのです。

さらに、葉っぱが乾燥すると、観葉植物の大敵である「ハダニ」などの目に見えないほど小さな害虫が湧きやすくなるという二次災害も引き起こします。

パキラを置く場所を決めるときは、一度エアコンをつけて、風の通り道を実際に確かめてみてください。 「日当たりは抜群だけど、エアコンの風が直撃しているな」と気づいたら、風の当たらない少し横のスペースへずらしてあげるか、エアコンの風向きルーバーを手動で上向きに調整するなどして、パキラの周りにマイルドな空気が流れるようにガードしてあげてくださいね。

ヒント④:冬の寒さにはちょっと弱め。季節に合わせて置き場所を引越しさせよう

中南米原産のパキラは、日本の夏の蒸し暑さには驚くほど強い反面、「冬の寒さ」には少し弱いです。パキラが健康に冬を越すためには、最低でも「5℃以上(できれば10℃以上)」の室温をキープしてあげる必要があります。

そこで意識したいのが、季節の変わり目に合わせた「お部屋の中でのまったりお引越し」です。

春から秋にかけては、明るくて風通しの良い窓際がパキラにとって最高の特等席になります。しかし、冬の季節になると、夜間の窓際は外の冷気がガラスを伝って直接入り込むため、私たちが想像している以上にキンキンに冷え込んでしまいます。昼間は暖かくても、人間が寝静まった夜中の窓際は、パキラにとって氷の世界のような過酷な環境になってしまうのです。寒さに当たったパキラは、葉っぱが黄色や黒っぽく変色し、一晩で元気をなくしてしまうことがあります。

冬を乗り切るための置き場所のコツは、「夕方になったら、窓際から部屋の中央へ避難させること」です。

日が沈み始める夕方になったら、パキラの鉢を窓際から1〜2メートルほど離し、お部屋の暖かい空気が集まる中央付近(リビングのテーブルの横など)へまったりとお引越しさせてあげましょう。そして朝になり、お部屋が再び暖かくなったら窓際の明るい場所に戻してあげます。 「ちょっと面倒くさそう……」と思うかもしれませんが、キャスター付きの鉢置き台(100均やホームセンターで手に入ります)に乗せておけば、軽い力でコロコロと移動させられるので、ズボラさんでも毎日のルーティンとしてまったり楽しく続けられますよ。

ここだけは避けたい!パキラが元気をなくしてしまうお部屋の「NGスポット」

インテリアの計画を立てていると、「ここにグリーンがあったらおしゃれだな」と思う場所がいくつかありますよね。しかし、人間の目には素敵に映っても、パキラにとっては少し過酷なお部屋の「NGスポット」がいくつか存在します。やりがちな3つの例と、どうしても置きたい場合の対策を見ていきましょう。

  • 日光が全く入らず、寒暖差が激しい「玄関・トイレ」 お家の顔である玄関や、癒やしの空間であるトイレにパキラを置きたいという声はとても多いです。しかし、これらの場所は「窓がなく真っ暗になりがち」「人がいない時間は冷え込み、ドアの開け閉めで急激に温度が変わる」という、パキラにとっては過酷な条件が揃っています。もし飾る場合は、手のひらサイズのミニパキラにして、ヒント②でご紹介した「週末の明るいリビングでのお日様ご褒美タイム」を長めにとってあげるか、数週間ごとにリビングのパキラと交代させるなどのお世話をしてあげてください。
  • テレビや家電製品の真横 テレビやパソコンの横にパキラを置くと、目に優しく電磁波を遮ってくれそうなイメージがありますよね。しかし、大型の家電製品の周りは、作動しているときに意外と熱を放っています。この局所的な熱と、静電気によってホコリが集まりやすくなる環境は、パキラの葉を乾燥させ、虫を呼び寄せる原因になります。家電の真横にぴったりくっつけるのではなく、少し離れた風通しの良い場所に配置してあげるのが優しさです。
  • 風が全く動かないお部屋の「四隅(コーナー)」 お部屋の四隅のデッドスペースは観葉植物を置きたくなる定番の位置ですが、実は部屋の角というのは、最も「空気が淀んで動かない場所」でもあります。風通しが悪いと、土の表面がいつまでも乾かずにジメジメした状態が続き、パキラが最も恐れる「根腐れ(ねぐされ)」を引き起こしやすくなります。部屋の角に置く場合は、壁から少し離して隙間を作り、時々サーキュレーターを回すなどしてお部屋全体の空気をまったり循環させてあげる工夫が効果的です。

【まとめ】

今回は、パキラを室内でグングン元気に育てるための、日当たりと置き場所のヒントをお届けしました。

おさらいすると、パキラが一番大好きなのは「エアコンの風が当たらず、冬でも暖かく、風通しの良い、レースのカーテン越しの明るい場所」です。

パキラは別名「発財樹(Money tree)」とも呼ばれ、風水的にも運気を上げ、お部屋にポジティブなエネルギーを運んでくれるハッピーな観葉植物とされています。だからこそ、まずはパキラ自身が生き生きと心地よく過ごせる特等席を、お部屋の中でのんびりと探してあげてください。

毎朝起きてリビングに向かったとき、窓辺のパキラのツヤツヤした葉っぱが、お日様の光を浴びてキラキラ輝いている。その姿を眺めながら、まったりとコーヒーを飲む時間は、日々の忙しさをふっと忘れさせてくれる最高のひとときになります。

肩の力を抜いて、パキラが発するサインに耳を傾けながら、あなたのお部屋の中に素敵なグリーンのオアシスを作ってみてくださいね。

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